植物をモチーフにした紋様を大胆に型押しした台座に、乳白からターコイズブルーの美しい粒をセットした金属製襟留めです。こちらは "boucle de cape" と申しましてコートやマント、ケープなどの襟に縫い付けてバックルとして使います。裏に取り付けられた棒を利用して、お手持ちの衣装に縫い付けてお使い下さい。
散りばめられた大小の粒は微妙に違う色みですが、やはりひときわ気高いターコイズブルーの大粒に目を奪われてしまいます。他の小粒も含めて素材は樹脂か天然石かはっきりしませんが、模様のある自然石を綺麗に磨いたような艶を帯びた質感と深みのある色彩がとても素敵です。
台座は曲線を多用した紋様の上にさらに立体的に葉を重ねた意匠で、生命感と躍動感に溢れており、そこに施した彩度を落とした金色が、さらに重厚感を加えています。
美しいブルーの大粒に優美な金色の台座を組み合わせた襟留めは、これをつけたお召し物の空気感まで少し優雅に変えてくれることでしょう。

19世紀末から20世紀初頭までのアール・ヌーヴォーの時代のフランス製で、サイズは1点が約4×3センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。