幻の金色の花のボンボニエール
濃い青紫の藍染のような色みがとても美しいボンボニエールです。きりっと引き締まった紫を感じる色あいで、全体に高貴な雰囲気が漂います。濃く色付けされていますがガラスそのものの透明度が高いようで、光を浴びると色彩がより深さを増し、艶やかな質感をまといます。
金のエナメルで描かれた植物の装飾は古色を帯びて陰影を増し、古いものならではの不思議な立体感があります。所々、彩色が剥げて花や葉が紺色の影のようになっていたり、金彩がぽつりと残る姿は、暗闇に一瞬浮かぶ金色の花の幻を思わせます。本体の胴回りに描かれた花には擦れた箇所もあり、こちらはまるで散りゆく花の風情です。
長い時の流れが意図せず作り出す魅力的な質感と神秘的な景色をどうぞお手元でお楽しみください。ちょうど片手に乗るくらいの小振りなサイズ感も素敵です。
20世紀前半までのフランス製です。
サイズは、本体直径の最大が約9センチ、全体の高さが約5.5センチです。
古いものですので、前述のように金彩に擦れや消えがあり、ガラスに傷や汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。