ディオニューソスの義眼
ディオニューソスは葡萄酒と豊穣と酩酊の神です。こちらの義眼は周囲がほんのりと紫に染まり、虹彩の僅かに緑を帯びた青に黄色が散り、白い筋が走ります。特に外縁の黒みを帯びた紫が、この義眼の印象を決定づけています。全体に紫の薄靄が舞い降りて、青、黄、白などをふわりと包み込んでいるようで、漂う葡萄酒の香りに少し酔ってしまいそうです。これは収穫を迎えた葡萄畑の色、実る葡萄の房、葉は所々黄色に色付き、秋の柔らかな光が射しています。
まさに豊穣の時節の到来、ディオニューソスの祭りに相応しい色彩の饗宴がここにあります。
20世紀初めの頃までのドイツ製です。画像の黒い箱の1辺が約3.7センチですので、お品物のサイズの参考にしてください。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。