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聖母と聖人のルリケール

ルリケールとは聖遺物入れのことで、イエス・キリストや聖母マリア、聖人にまつわるものを封印したケースです。中の遺物は衣類の断片など本人にとても近いものから、その人が触れたものにさらに触れさせたものなど様々ですが、かつては奇跡を起こすと信じられていました。
こちらは木製のケースにねじ式の蓋がつき、ガラス張りの中に聖遺物が納められています。中央の極小ビーズで飾られた楕円の中には剣に貫かれ燃える心臓が鮮やかな彩色で描かれ、これはイエス・キリストの受難を表します。金の花や縁取りが高貴な雰囲気を醸し出し、背景の青はマリア様の色ですね。
さて、キリストを中心に置き、左上の遺物は聖母マリアにまつわるもの、右上は聖ジョン・フランシス・レジスのものです。彼は16世紀から17世紀のフランスの司祭で、危険にさらされた女性や孤児、旅人への救済で知られています。1737年に聖人に列せられ、現在もパリの南東、ラルーヴェスクに教会があります。
右下は聖インノケンティウスの遺物です。同名の教皇は何人かいるのですが、聖人ですので5世紀に第40代ローマ教皇であったインノケンティウス1世のものでしょう。
そして、左下は殉教者聖クレメンス1世のものです。彼は紀元91年第4代教皇となりましたが、当時はキリスト教に対する迫害が激しく、クリミヤ半島に追放されて奴隷になっても宣教をやめず、最終的に死刑に処せられたと伝えられています。
さらに、蓋の裏にも彩色を施したモノグラムがあります。赤の部分はイエス・キリスト、青のMはマリア様を、そして下の錨は揺るぎない信仰と希望を象徴したものでしょう。この錨のシンボルは1世紀の初代教会の時代から使われています。
小さな円筒の中に聖遺物や意味を持つ象徴が込められたルリケールで、他にもまだ新しい発見があるかもしれません。お守りとしてお手元へ置いてはいかがでしょう。

20世紀前半までのフランス製で、直径が最大約4センチ、高さが約2.4センチです。
木製ケースに欠けが、中の極小ビーズに欠損があり、他にも傷や汚れがありますが、ガラスに封印された内部は時代の割りにはよい状態です。

こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。

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