引き潮の海の義眼
陽の光を浴びて青く輝いていた海の水が次第に引いていくと、浅くなった水を透かして海底が見えてきます。薄青、淡い黄、白、ほんのりと緑、様々な色彩が触手を伸ばすように拡がり、絡み合い、その中心にはぼんやりと薄い葡萄酒色が滲んでいます。外縁の濃い青、透き通るガラスとそこに踊る虹彩の素晴らしい細工、そのようなものがひとつになって、この小さな塊の中に引き潮の海の幻想を生み出しているのです。
海に例えたお話しをしたからと言う訳でもありませんが、この義眼はぜひ自然光で見ていただきたいと思います。外縁の黒みを帯びた深い青、その内側の軽やかな薄い青、それぞれが光を宿し、その色彩もその対比も本当に美しい姿をご覧いただけます。
20世紀初めの頃までのドイツ製です。画像の黒い箱の1辺が約3.7センチですので、お品物のサイズの参考にしてください。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。