青瓷色の義眼

青瓷は「せいじ」あるいは「あおじ」と読みます。青磁と違い陶土を使うため透明な釉薬に厚みが感じられ、それを通してみる青い地肌がとても艶やかな陶器です。こちらの義眼も光を含んで透き通るガラスの中に濃い青、薄い青、ごく淡い青などが幾重にも折り重なっており、その上に黒目が浮いていると言う、もはや厚みというより奥の奥まで続いているような不思議な立体感のある青の景色になっています。
そして、その周囲にはほんのりと黄みを帯びた靄が環となって立ち、その靄を透かして下の景色が見えています。
小さな塊の中にひとつの世界が封じ込められているような、まるで魔法にかかったような神秘的な美しさの青の義眼です。

20世紀初めの頃までのドイツ製です。画像の黒い箱の1辺が約3.7センチですので、お品物のサイズの参考にしてください。

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