どっしりと大振りのグラスで、RとBと思われる文字が流麗な書体で彫り込まれています。フォルムはオールド・ファッションド・グラスなのですが、裏側にも柔らかな皮を張った革製のケースが付いています。旅行などに持ち歩くためのものでなければ、何かの大切な出来事の記念に贈られたものと思われます。売主によると、こちらは洗礼か聖体拝領の記念のグラスとのことです。
特に「聖体拝領記念」などの文字はありませんので、はっきりしたことはわかりませんが、イニシャルと思われるモノグラムが刻まれており、何れにしても当時の特定の方に贈った大切な記念の品であったのでしょう。
古いケース付きの携帯用ガラス器は、通常、もっと小さいのですが、これはかなり大型なのでそれを生かすのもよいかもしれません。ケースに入れてキャンプや旅行に大切に持って行き、屋外やお気に入りの場所で飲み物を楽しむのもよいでしょう。こちらでしたら大きな氷も入りますから、ウイスキーのオン・ザ・ロックスやカクテルなどはいかがでしょう。私なら、ウイスキーソーダに近くに自生しているハーブなどを浮かべてみたいですね。
素敵な場所に出かけたら、素敵なグラスを取り出して、どうぞ気の向くままにお楽しみください。

推定1900年頃のフランス製です。
サイズは、グラスの直径が約8センチ、高さが約10センチです。
ケースの留め具が欠損しており、底に切れがあり、古いものですのでケース、グラスともに傷や汚れがあります。