フリーメイソンと言えば門外不出の秘密の儀礼、その神秘的な魅力に惹かれるかたも多いと思います。そして、その儀礼や会合の後には会食をするという習慣も古くからあり、メイソンたちの楽しみにもなっていました。
こちらの食器は、アメリカ合衆国、メリーランド州のフリーメイソングランドロッジで使用されたものです。シンボルには設立年や承認された年と思われる記載があり、正義や公正、真理などを象徴する天秤が描かれています。すっきりしたフォルムに濃いブルーの装飾を施した佇まいからは、静かで穏やかな中に理念を見失うことなく、自制心を重んじるメイソンの姿が垣間見えます。

1960年代から70年代にホワイトハウスの食器も製作したShenango China社で作られたもので、製作年代の詳細は不明ですが、20世紀初めから1930年代までのものと推測されます。
サイズは、開口部の直径が約16センチです。
古いものですので若干の汚れの他、各所に欠けがあります。