陶磁器の大きな十字架です。土で作られた花弁はまるで本物のように薄く繊細で、葉や茎も艶やかに畝っているようで、生命が宿っているようなとても見事な細工です。紫の花弁を持つこの美しい花はオニゲシでしょう。十字架の地の部分にもマーガレットのような花が隙間なく散りばめられ、花弁の濃い紫、十字架の薄い紫の対比も素敵で、本当に美しい十字架です。
大型で迫力と存在感がありますが、凛として上品な紫の佇まいは、静かで気品に満ちています。このように大きく、しかし極めて繊細なお品が、長い年月を経て残っていたことに驚きと喜びを感じてしまいます。

製作年の詳細ははっきりしませんが、20世紀初頭までのフランス製と思われます。
サイズは約21×36センチです。
前述の通り、繊細な造りで古いものですので、花弁の先端や十字架の側面、裏面などに欠けがあり、他にも傷、汚れがあります。
こちらはクリスマスセールの割引対象外ですので、ご注意ください。