まずは光の加減で様々な表情を見せる青いガラスに目を奪われます。自然光を浴びてうっすらと光を含む姿も、また、陰る室内でのガラスらしからぬしっとりと深い青の佇まいも、それぞれに異なる美しさがあります。
18世紀、イギリス、ブリストルに始まる深い青のガラスは、ブリストルブルーの名前とともに19世紀、ヨーロッパに広まって行くのですが、こちらもその青の系譜に連なるものと言ってよいと思います。
その深く美しい青を背景に金彩で描かれた星たち。それだけのシンプルな意匠ですが、夜空にまたたく星の心象風景としてこれ以上のものはありません。きっと、このグラスを持つ全ての人の心に、その人の想い出の星空が浮かぶことでしょう。その星空の下、一杯のリキュールをどうぞお楽しみください。

19世紀のフランス製です。サイズは、グラスの飲み口が直径約4センチ、高さが約4.5センチで、受け皿が直径約9センチです。
古いものですので金彩に擦れや消えがあり、全体に傷、汚れがあります。