中央に大粒の黄水晶がひとつ置かれたブローチです。綺麗にカットされた黄水晶は澄んだ薄い黄色が少し黒みを帯びて、とてもシックな美しさです。石の周囲のみを固定してありますので光は背面へと透過し、この水晶の透明感、角度によって放つ様々な煌めきをお楽しみいただけます。
台座はスターリングシルバーで、植物の葉の装飾が施され、両脇に配されたのは小さな薔薇の花でしょうか。葉脈まで精緻に彫り込まれた葉にはうねるような動きがあり、とても手の込んだ細工になっています。シルバーが長い時の流れによって黒みを帯び、彫り込みに残る鈍い輝きとともにとても味わい深い質感になっています。

1900年頃、アール・ヌーヴォーの時代のイギリス製。サイズは全体が約3.8×1.9センチです。
使われている石については買い付け時の情報により、その後、正式な鑑定はしておりません。
古いものですので傷、汚れがあります。