三日月のブローチ
金属を金色に彩色した三日月のブローチです。このようなマン・イン・ザ・ムーンの意匠は皆同じ三日月なのですが、お月様の表情はそれぞれ全然違いますから、そこが肝心の注目点です。
結構邪悪な表情のものもありますが、こちらのお月様はとても柔和ですね。口元にほんのりと笑みを浮かべ、その眼差しは本当に優しいのです。
彩色された金色は長い時の流れにあらかた艶を失い、その古色がかえって表情を味わい深く魅力的にしています。
『もう春も終わりの暖かい夜、来るべき夏の夜の夢を待ち兼ねて華やぐ街にひとり取り残されて、鬱々とした心を抱えてとぼとぼと歩いていたのです。ふと見上げると、そのような私にも柔らかな光を降り注いで、三日月は優しく見下ろしていました。』(ただの作り話 3)
こんな感じでしょうか。
1920年代、アール・デコの時代のイギリス製。
サイズはお月様の両端を直線で結んで約3.7センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。