矢車菊色のブローチ
綺麗にカットされたガラスが本当に美しいブローチです。ほんのわずかに紫を帯びた青が矢車菊を思わせます。最高級のサファイアの色味が「矢車菊の花」に例えられるように、この花は美しい青を表現する際によく使われますが、こちらの円形にセットされた瑞々しく青い粒も、まさに丸く咲いた矢車菊の花のようです。
穏やかに、また時には鋭い煌めきを放っているこの粒はペーストガラスです。貴重な宝石の煌めきを模倣したいという思いから、18世紀に考案されたこのガラスは、19世紀、ヴィクトリア朝の頃に頂点を迎えます。貴族社会でも広く受け入れられ、その後、1920年代、アール・デコの時代には、高価な宝石よりもそのデザインに価値を見出すデザイナーたちによって、その作品に多く使われました。
こちらのブローチも1920年代から30年代、ガラスの産地として有名なチェコで製作されたもので、その花言葉「優雅」「繊細」にふさわしいお品に仕上がっております。
サイズは直径が約2.8センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。