オパールセントガラスのイヤリング、ペンダント、ブレスレットの3点セットで、内張りが青いベルベットのオリジナルケースも付いています。元々は指輪もあったようですが、残念ながらそれは失われています。
オパールセントガラスは、光を浴びると青白いガラスにアプリコットの遊色を浮かべるという特徴があります。こちらのお品は、室内など比較的光の少ない所では綺麗に磨かれた艶やかな表面の内にそっと光を含んだような青白い佇まいですが、光線の加減でアプリコットの光の筋を浮かべます。涼やかな佇まいの人が、立ち居振る舞いの中でふと見せる煌めき、華やぐ表情と言えるでしょうか。あるいは、可憐なそぶりの中に垣間見える大人の情熱と言えばよいのでしょうか。
イヤリングの中央、ペンダントヘッドの周囲にカットされたクリアなガラスを配し、こちらも清楚な煌めきを放っています。また、金属部分は銀メッキと思われますが、古色を帯びた落ち着いた質感で、それぞれが魅力をさらに深めています。
オパールセントガラスの遊色の現れ方はそのお品によって違うのですが、こちらはお品全ての表情に見事な統一感があります。そういう意味でも希少な、とてもエレガントなセットです。

20世紀前半までのフランス製です。
サイズは、イヤリングが約1.8×1.8センチ、ペンダントヘッドが約2.8×2.8センチでチェーン部分が約39センチ、ブレスレットの長さが約16センチです。
古いものですので本体、オリジナルケースともに傷、汚れがあります。