宝石を守る蜥蜴のブローチ
美しいコバルトブルーが不規則に並び、そのおうとつが内側にそれぞれに光を含み、まるで半透明な山に眠る水晶の鉱脈が輝いているかのような景色です。
その宝物を守る2体の蜥蜴がいます。その身体をくねらせる様、台座の植物の葉なども決して戯画的な意匠ではなく、全てを金に変える力で固定されたような、どこか神秘的な、さらに呪術的とさえ言えるような雰囲気です。台座も含めた横幅が最大約10.5センチと大振りで、その存在感からはさらに秘められた物語が滲み出てくるようです。
この鮮やかなコバルトブルーの塊は樹脂を型に入れて成形したものと思われます。そして台座は金属に金色の彩色ですが、つやを抑えた色調がこのブローチの雰囲気をさらに高めています。
蜥蜴の舌に折れたような箇所がありますが、宝物を巡って盗賊や冒険者と戦って負傷したのかもしれません。
20世紀中頃までのフランス製でサイズは横、縦が最大約10.5センチ×7センチです。
前述の舌の欠損の他、古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。