オールドローズのボンボニエール
ボンボニエールと題しましたが、その凜として立つ姿は古代の壺を思わせるフォルムです。透明なクリスタルガラスに乳白のガラスを重ね、外側から乳白のガラスを削る手法で美しい2色のコンビネーションを作り出し、そこにエナメルで手描きの装飾を施しています。
描かれたオールドローズは、色彩、タッチともに優しく柔らかいのですが、そのあまりに精緻な仕上がりにはそこはかとない緊張感すら感じます。メーカーのサインはないのですが、売主からの情報によると19世紀後半、ボヘミアのモーゼル社製とのことです。初夏のボヘミアの陽光の下、生命の美しさを満身に湛えて咲く薔薇と言ったところでしょうか。
サイズも全体の高さが約28センチと、大き過ぎも小さ過ぎもせず、その造形、装飾を含めた立ち居振る舞いの全てから優美さが溢れてくるようです。
サイズは前述の通り高さが約28センチ、開口部の直径が約11センチです。ガラスは透明度が高いのですが厚さもあり、重量が約1413グラムとどっしりとしています。
古いものですので若干の傷、汚れがありますが、時代の割には大変よい状態です。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。