クリアなガラスに金彩のボンボニエールです。金色の細い線、少し盛り上げて描かれた植物は長い年月を経て所々掠れています。その様は、散るべきものは潔く散り、枯れるべきものは枯れた後の初冬の森の清々しさとでも言った印象でしょうか。
ガラスはすっきりと透明ですのでカラフルなお菓子を入れたら素敵だと思います。透けて見える中のヴィヴィッドな色彩と外側の古色を帯びた金色の模様が絡み合う、その時間を超えたコラボレーションは想像しただけでもちょっとドキドキしますね。

19世紀中頃から後半のフランス製で、サイズは直径が約13.5センチ、高さが約5.5センチです。
古いものですので前述の掠れの他に、傷、汚れ、蝶番の心棒のずれがありますが、蓋の開閉は問題なくできます。