コンパスと定規と月のペンダント
コンパス、直角定規、そして三日月の意匠のペンダントです。植物の装飾などの細かい彫り込みを施し、三日月は含蓄がありそうな、少し非情な薄笑いを浮かべているようなその表情は何かを語り出しそうです。程よく大振りで存在感があり、少し古色を帯びた真鍮がよい質感です。
コンパス、直角定規と言えば「兄弟愛、慰安、真理」というフリーメイソンの基本理念を象徴する紋章とされています。従ってこちらもフリーメイソンにまつわるお品と考えてよいでしょう。また、月は単独でも、太陽とセットで使われてもフリーメイソンでは「昼も夜も」という意味を含み、「規律と秩序が常に厳格に守られ、古い伝統が受け継がれる」ということを象徴します。
正式なフリーメイソンの紋章ではこのペンダントのようにコンパス、直角定規と月を合わせて用いることはありませんが、象徴を組み合わせたデザインを独自に考案し、製作することは19世紀から見られました。こちらもかつてのメイソンが造らせて、自らのモットーとして身につけていたのかも知れません。
19世紀から20世紀初めの頃までのアメリカ合衆国製で、サイズは縦約8センチ、横の最大が約6センチです。
コンパスの先端が不揃いですので、折れて欠損した可能性があります。また、古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。