四つの石のブローチ
金色の台座に四つの石が置かれたブローチです。植物をモチーフに、力強く重厚感がある金属の台座、そこに綺麗にカットされた大振りな薔薇色のアメジストをシンプルに配した意匠からは上品さに裏打ちされた華やかさを感じます。
台座は金よりもやや赤みを帯びた金色で、こちらはピンチベックという素材だそうです。18世紀のイギリスでクリストファー・ピンチベックによって金の代用として考案され、息子のエドワードにその製法を一子相伝で伝え、息子の代ではかなりの流行を見せたのですが、その秘密ぶりが災いしてエドワードの死後、製法がわからなくなり時代から消えてしまった金属です。
なお、ピンチベックには考案者親子によるオリジナル以外のものもあり、こちらがオリジナルであるかどうかは不明ですが、何れにしても、身につけた時に、石、台座ともにその存在感を十分にお楽しみいただけるお品です。
19世紀のイギリス製で、サイズは全体が約5×3センチです。
石および台座の素材については買い付け時の情報により、その後、正式な鑑定はしておりません。
古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。