携帯用裁縫箱
外は黒みを帯びたプラム、内は美しい深みのあるすみれ色のベルベット張りのソーイングボックスです。ご紹介の画像の左のカーテンを思わせるプリーツの部分には針を刺します。
外観は渋く落ち着いた佇まいですが、中の色調、雰囲気はゴージャスで、全体に造りも小振りですから、ひょっとしてどこかの奥様がちょっと忍ばせて持ち歩いたものかもしれません。子どもや殿方がちょっとはめを外し過ぎて窮地に陥った際に、「ちょっとお待ちになって。そのまま動かないで。」などと声をかけながら救いの女神となったのでしょうか。
何の確証もなく、埒も無いことですが、このように時空を超えて想像の羽根を広げるのも、古いものを手にした者だけの特権と言えましょう。
19世紀、ヴィクトリア朝から20世紀初頭までのイギリス製。
サイズは蓋を閉じた状態で約16×8.5センチ、厚さは約2センチです。
古いものですので内外に傷、汚れがありますが、口金は機能します。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。