携帯用ルーペ
この金属の柄にレンズのついた器具は何でしょう。拡大鏡でしょうか。実際、拡大鏡としても使えますが、柄についた小さな突起を下にずらすとポンと2枚のレンズに!なんとこれは現在で言う老眼鏡なのです。お年寄りでなくても小さい文字は読みにくいものですが、これを使うと少し拡大されてしかも両眼で読み取りやすくなります。2枚のレンズを重ねればさらに拡大の倍率は高くなり、拡大鏡の用途にも使えるという便利なお品なわけです。
しかし、おしゃれですよね。艶のある金属の柄にモダンな模様を浮き彫りにした拡大鏡が、ばね仕掛けで一瞬にして眼鏡に早変わりです。ただ見えればよいというものではない、当時の粋なセンスが感じられます。
1910年までのエドワード朝のイギリス製です。
サイズは、閉じた状態の長さが約10センチ、レンズの直径が一枚約3.8センチ、レンズを拡げた際の幅が約10センチです。チェーンは現行品で長さが約42センチです。
古いものですのでレンズの固定部分に若干の曲がりが、またその他に傷や汚れ、レンズの端に小さな欠けがありますが視界に大きな影響を与えるほどではなく、ばね仕掛け、留め金は機能しています。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。