クランベリーのボンボニエール
甘く可愛らしいクランベリー色のガラスに小花を散らし、金と白の植物モチーフをアクセントにしたボンボニエールです。絵の具を盛り上げた可憐な小花は、その素晴らしい立体感と艶やかな生命感に目を奪われ、ただ描いただけでこれだけの表現ができるのだと感じ入ってしまいます。金彩は薄くなっているところも多いのですが、その古色を帯びた色味とくっきりと残っている白エナメルや小花が陰影を深め、長い時の流れだけが作ることのできる味わいになっています。
また細やかな意匠の金属の脚が付いており、ガラスのケースが浮いた状態になっておりますので、上方から光が当たるとクランベリーの綺麗な影もお楽しみいただけます。
製造国などの詳細は不明なのですが、この美しいガラス、よいエナメルの細工からチェコ製、ボヘミアガラスのお品と思われます。
最初に甘いクランベリー色と申し上げましたが、それだけではなく実はこのお品には甘いヴァニラの香りが少し残っております。以前の持ち主がお菓子でも入れていたのでしょうか。今となっては定かではありませんが、ひと時、甘い物語に心を委ねてみるのもよいかもしれません。
19世紀から20世紀初頭のチェコ製と思われます。
サイズは直径が約10センチ、高さが約8センチです。
金属部分に一部、緑青が浮いた箇所がありますので、食品を入れることはおすすめできません。
古いものですので前述の金彩の薄れの他に、傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。