綺麗なバラ色のガラスに手彩で小花を散らした可愛らしいボンボニエールです。小花は絵具を盛り上げて立体感があり、可憐で快活な表情に満ちています。
こちらのお品は何箇所か補修の跡があります。まず蓋は２つに割れたものを丁寧に合わせて接着したようです。また本体の口の部分は金継ぎのような技法で綺麗に補修してあります。その金彩を塗ったような景色もベリーピンクのガラスに映えて、このお品ならではのユニークなアクセントになっています。
とても素敵なボンボニエールですがこのような補修跡がありますので、お値引きしてお買い得なお値段にいたしました。
ボンボニエールは本来、結婚式などのお祝いの際にドラジェというアーモンドの砂糖菓子を詰めてお客様にお渡しするための容器です。このお品からは「あのおてんば娘もいつの間にか結婚する齢になったか。」などという陽気な声が聞こえてきそうです。

20世紀前半までのフランス製。サイズは直径が約10.5センチ、高さが約7センチです。
古いものですので、前述の補修跡の他に傷、汚れがあります。