群青色のブローチ
両端が尖った多面体、マーキス・カットのガラスが美しいブローチです。深みのある群青色のガラスを中央に置き、周囲には植物の曲線をモチーフにした装飾を施して、その大振りな全体から神秘的な雰囲気を漂わせています。
金色に彩色された金属はごく鈍い質感ですが、角度によって抑えた輝きを放ち、遥か昔に魔法で金に変えられた古い遺跡といった佇まいです。
"GLP" の刻印が見えますが、これは "George L Paine & Company" のメーカーズマークと思われ、1909年にアメリカ合衆国、マサチューセッツ州で設立された金細工などで知られた工房です。その製作は1922年で終了しており、こちらのお品はアール・ヌーボーの後期からアール・デコへと移り変わるこのごく短期間に造られたもののひとつです。
1909年から1922年のアメリカ製。サイズは約7×4センチと大振りです。
古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。