髑髏のペンダントと十字架のデスカード
小さなスカルアンドボーンズのペンダントです。売主からの情報では、第一次あるいは第二次世界大戦で兵士が身につけていたものとのことですが、果たして本当にそうだったのか。今となっては知るよしもありません。素材はシルバーと思われますが、正式な鑑定はしておりません。ただ、艶もなく小さく素朴な造形からは、そこはかとない迫力を感じます。長い時の流れを経て、代替わりの末に再び世に出たものなのでしょう。
合わせたデスカードは十字架に荊がからむ絵柄で、イエス・キリストの受難をこの亡くなった方になぞらえてその死を悼んでいます。空には星が現れ、光が射して、それが亡くなった方と遺された方々への救いなのでしょう。このカードは二つ折りになっており、中に亡くなった方の遺影が印刷されています。
もちろんこのカードの方とこのペンダントには直接の関係はありませんが、長い時の流れや死を経て永遠の生命を得るという宗教をも超えた救いを、ふと感じることはないでしょうか。
ペンダントの製作国などの詳細は不明ですが、20世紀前半の製作と思われます。デスカードは1917年のフランス、パリで作られたものです。
ペンダントのサイズは約0.8×1.7センチ、チェーンは現行品で長さが約43センチです。カードは閉じた状態で約7.3×11.3センチです。
どちらも古いものですので傷や汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。