日時計ペンダント
金属のリングにローマ数字の1から12を半周ずつ一対彫り込み、外のリングには目盛りが細かく刻まれています。さらにラテン語で "SOL REX RERUM"「太陽 王の中の王」とありますから、これは携帯用の日時計でしょう。平板のリングは外側と内側に分かれますが、内側のローマ数字が彫ってあるリングを向かって左側を手前に、右側を奥に回転させて開いてください。
中央の長方形の板には黄道十二宮の記号が刻まれています。太陽は天球上を黄道に沿って毎日少しずつ移動し、1年の間に12の宮を運行することから、これはその日の太陽の位置を知るためのものだったのかもしれませんが、何処と無く占星術を連想させるものでもあります。
何れにしても、たなびく雲を図式化したような装飾も施され、単なる日時計と言うには、どことなく神秘的な雰囲気を漂わせています。チェーンをつける環もついており、太陽にまつわる、あるいは占星術にまつわるシンボルとして身につけるのもよいかもしれません。
こちらのお品は、野外天文観測や宗教行事を行うために中世に開発が始まった携帯日時計をもとに、20世紀初めの頃までにフランスで製作されたものと思われます。
サイズは閉じて平面にした状態で直径が約5センチです。
古いものですので傷みや汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。