1920年から30年代、アール・デコの時代のモダンなパーブローチです。幾何学的な図案の中にも有機的な動きがあり、この時代の勢いを感じさせます。大きさを変えてグレデーションで配置されたマーカサイトが妖しく煌めき、台座のスターリングシルバーに施された鈍い銀の粒の装飾と相まって少々神秘的な雰囲気すら漂います。
箱はオリジナルではありませんが、雰囲気も時代もぴったりだったので合わせてみました。上品な飴色の革のケースを開けると、黒いベルベットと白いシルクの内張りで、落ち着いた高級感があります。黒みを帯びた質感に銀の輝きをまとったブローチとこのケースはとてもシックな取り合わせです。

ブローチは1920年から30年代のイギリス製で、ケースもほぼ同時代のものと思われます。
ブローチのサイズは約7.5センチです。
石については買い付け時の情報により、その後の正式な鑑定はしておりません。
古いものですのブローチ、ケースともに若干の傷、汚れがありますが、どちらも時代の割りにはよい状態で、口金もきちんと閉まります。