切手入れのペンダント
シルバーの光沢が美しいブック型ペンダントで、表にはずばり"STAMPS"と浮き彫りになっていますが、まさにこれは切手を入れることができるペンダントなのです。このお品の時代としては、大体1920年以降、20世紀中頃までのものと思われますが、切手を持ち歩いて便利だったのでしょうか。
いや、ちょっと待ってください!そう言えば20世紀初頭以降の絵葉書で、大都市や名所旧跡の写真や絵にちょっとメッセージを添えて郵送されたものを目にしますね。ひょっとしたらあれは、出かけた先で絵葉書を買い、そこから家族や友人に送ったものだったのかもしれません。よく考えてみれば、一般の人が写真機を持ち歩くことも少なく、写真に撮って現像したとしても旅から帰った後のことになり、ましてや写メして送るなど想像すらできなかった時代です。旅行で初めて摩天楼や大聖堂を見た人たちが、その感動を今すぐに誰かに伝えたいと思ったら、早速、絵葉書を送ったことでしょう。そうです!その時、切手さえあればあとはポストに入れればよかったわけです。ちなみに、例えばイギリスの郵便は1840年以降、重量0.5オンス(約13グラム)までが1ペニーと全国一律料金でした。もう切手さえあればこっちのものです。
そう考えると、このペンダントの輝きやSTAMPS のちょっとポップな文字からは、おしゃれをして旅行に出かけるウキウキとした気分が伝わってくるようです。
素材は銀の純度が92.5%以上のスターリングシルバーで、その素材そのものの質感をお楽しみいただけます。
20世紀中頃までのイギリス、あるいはアメリカ製。サイズは外寸が約3.3×2.8センチ、厚さが約0.5センチで、切手を入れる所の内寸は約3×2.5センチです。チェーンは現行品で、長さが約43センチです。
古いものですので擦れや傷、汚れがあります。
サンプルとして、使用済みですが20世紀初頭の古い切手を入れておきます。