植物モチーフの左右非対称の意匠、アール・ヌーヴォーの合金製のフレームが、年月の古色を纏ってよい雰囲気です。そこにほぼ同時代と思われる髑髏の写真のポストカードを切り抜いて飾って見ました。台紙も古いポストカードを切り抜いて使い、そちらには男女の姿がぼんやりと浮かんでいます。
フレームの植物は不規則にうねって生命の混沌を思わせ、そこに無機質な髑髏を合わせると、やはり「死を忘れず、今日の花を詰め。」という言葉が脳裏に浮かびます。

フレームは20世紀初め頃までのイギリス製。サイズは約7×10.5センチで、透明なガラスが入っています。ポストカードも同時代か、少し後のものと思われます。
古いものですので傷、がたつき、汚れがあります。