青いどんぐりの香水瓶
ガラス部分の青がとても綺麗な、可愛いどんぐりペンダントです。
18世紀後半にイギリス、ブリストルで、とても発色のよい青色ガラスが考案されました。その後、19世紀から20世紀初めの薬瓶や食器などのガラスにこの美しい青が見られます。時代が降ってブリストル以外で生産されるようになっても、この色は発祥の地にちなんでブリストルブルーと呼ばれました。
このペンダントのガラスの青色も、そのブリストルブルーと言ってよいと思います。
どんぐりの帽子にあたる部分は金属で、ちゃんとどんぐりらしい模様がついていますが、さらに鈍く古色を帯びて、重厚さも加わったよい質感です。
買い付けた時には中に古い綿が入っていたのですが、ひょっとするとその綿に香水などを染み込ませておき、外出先での気付け薬として香りを嗅いだのかも知れません。実際、かつての香水は身体につけるだけではなく、主に女性の気付けでもあったようですので、この瓶もそのようにして使われたのでしょう。「もう気分が悪くなりそう。」などという時に、そっと後ろを向いて香りを吸い、またシャキッと何でもない風にしているなんて大変そうですが、ヴィクトリア朝の小説では気付けにブランデーだ嗅ぎ薬だという場面もよく出てきます。
1920年代までのイギリス製と思われます。サイズは全体が約3.5センチ、チェーンは現行品で長さが約40センチです。
古いものですので、若干の傷、汚れがあります。蓋はねじ式になっておりますが、完全な密閉を確認しておりませんので、香水などを入れてお使いになる際はかつてと同様に綿などに染み込ませる方法をお勧めします。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。