薔薇は聖母マリアのエンブレムであり、聖母の愛の象徴でもあります。また、マリア様に祈りを捧げる際に用いるロザリオはもともとは「薔薇の冠」の意味で、かつては祈りを捧げるたびにマリア様の慈愛に包まれると考えられたようです。
このように聖母マリアとも繋がりが深く、また「花の中の花」とも言われる薔薇を愛する方々にお贈りするペンダントとホーリーカードのセットです。
ペンダントは、表裏とも立体的に造られた薔薇を左右にずらすと、中には十字架と聖テレーズが浮き彫りになっています。十字架の周りの植物からテレーズの服のひだまで、小さい中によくぞと思う細かい造りです。
なぜマリア様ではなく聖テレーズなのでしょう。修道女であったテレーズは若くして亡くなるのですが、死の直前、「私は天から薔薇の雨を降らせましょう。」と言い残します。死後、その言葉を証明するように重病が癒えるなどの奇跡が起こり、彼女は聖人に列せられました。聖テレーズもまた、薔薇とはとても縁の深いひとりなのです。
ホーリーカードは、深い青と銀の背景に薄いピンクの薔薇が本当に美しく描かれています。そしてそこには「愛の真の証に従いなさい。」という聖母マリアの言葉が書かれています。

ペンダント、カードともに20世紀初め頃までのフランス製。サイズは、ペンダントが約1×1.2センチ、チェーンは現行品で長さが約42センチで、カードは約6.8×11センチです。
両方とも古いものですので傷みや汚れがあります。