十字架と錨の印章
美しいカーネリアンに十字架と錨が彫られています。錨はごく初期のキリスト教徒の古い墓碑などにも見られ、十字架は信仰の象徴であり、錨はその信仰に帰依する希望を表しているようです。この印章もどことなく素朴な彫りになっていますが、そこから初期キリスト教のカタコンベや墓碑銘に見られる図と相通じる雰囲気を感じます。
持ち手は植物の花や蔓を散りばめた細かい造りで、金の薄い板を圧着した金張りです。煌めきはありませんが、しっとりとした艶と落ち着いた光を宿した、とてもよい質感になっています。
19世紀、ヴィクトリア朝のイギリス製。サイズは、印章面が約0.9×0.7センチ、持ち手の高さが1.7センチで、チェーンは現行品で長さが約43センチです。
古いものですので若干の傷、汚れがあります。
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