花輪を持つ手のブローチ
ヴィクトリア朝、喪服の装飾として使用されたヴォルカナイトのブローチです。滑らかな艶があり、まるで天女の手のような美しい指先が花輪と束を持っています。
ヴィクトリア女王は夫アルバート公が亡くなった後、黒い衣服とジュエリーを身につけられるようになりました。やがてそれが貴族へと拡がり、その後、庶民のファッションにも影響を与えたのです。
ヴィクトリア朝のモーニングジュエリーとしては、ヴィクトリア女王が身につけられたジェットが有名ですが、ジェットは産出量が限られていたため、その代用として様々な素材が用いられました。ヴォルカナイトは1842年に発明された天然ゴムを使った樹脂で、このような手の意匠はヴィクトリアンジュエリーの代表的なもののひとつです。
19世紀、ヴィクトリア朝のイギリス製。サイズは約5.5×2.5センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。
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