イギリスのファミリークレスト、日本風に言えば家紋でしょうか、それを天然石に彫り込んだ印象です。盾の下部にあるのは獅子、左上がユニコーンではないかと思うのですが、右の動物は確定できませんでした。いずれにしろ、その家の長い歴史を語る意匠になっているはずで、その印章の持ち主ともなれば、そこから何か物語が始まりそうな気配です。
彫られているのは乳白と白味を帯びた茶色の縞模様の天然石で、鑑定はしておりませんが瑪瑙ではないでしょうか。
台座の素材も確定はしておりませんが、輝きを残した金色が滑るようなつやを帯び、長い時を経たものだけが持つよい質感になっています。身につければ小粒ですがキラリとその存在を主張することでしょう。

19世紀のイギリス製。サイズは、印章面が約1.1×1.4センチ、持ち手の高さが約2センチで、チェーンは現行品で長さが約42センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。