汚れなき御心のホーリーカードとルルドのメダイ
色の粒が入り混じった微妙な色彩、表情、金色の枠の意匠、ホーリーカードの全てから聖母マリアへの人々の敬愛に気持ちが伝わってきます。当時としては普通のことだったのかも知れませんが、今、改めて見るとその気持ちのこもった美しさに目を奪われます。聖母の胸には汚れなき御心を表す剣に貫かれ、花輪を捧げられながら燃える心臓が描かれています。
カードに合わせたメダイは、そのブルーが美しいルルドのものです。片面にはルルドの洞窟で少女ベルナデッタが貴婦人と出会う場面が、もう一方には修道女となったベルナデッタの横顔が浮き彫りになっています。こちらも、小さな円盤の中によくぞと思う細工から当時の人々の思いが滲み出てくるようです。
ルルドの泉をめぐっては重病人の快癒の奇跡がいくつも起こり、そこに現れた貴婦人は聖母マリアであると認定されました。修道女として亡くなったベルナデッタは後に聖人とされ、当地はキリスト教の大切な巡礼の地となりました。
ホーリーカードは19世紀から20世紀初頭のベルギー製。サイズは約6×10.5センチです。
メダイはカードと同時代かもう少し後のフランス製。サイズは直径約1.2センチで、チェーンは現行品で長さが約43センチです。
古いものですので、両方とも傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。