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メルキュール骨董店

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十字架と髑髏のデスカード

シンプルですが大振りでどっしりと存在感があり、時を経た金属の鈍い銀色もよい雰囲気の十字架です。
合わせたデスカードもシンプルな意匠ですが、十字架の足元には手の込んだ髑髏が描かれています。添えられた言葉は「変わらぬ忍耐 今日は十字架上でも明日は天に在り」というものです。
「忍耐」の語が荊の冠で囲まれ、死の受難と残された人々の悲しみに耐える思いが伝わってきます。
さて、髑髏ですが、イエスが処刑されたゴルゴダの丘にはアダムの骨が埋まっていると言われており、この髑髏はアダムの髑髏であり死を象徴するようです。通常はその上にイエス像がある事で死と原罪の超越を表しているのだそうですが、この場合は死者とその遺族が悲しみに耐えることでそれらを乗り越えようとしているのでしょう。
1891年に40歳で亡くなった男性のカードで、残された奥様の名前も添えられています。
今を生きる私たちにはメメント・モリ「死を忘るなかれ」と語りかけてくるようなセットです。

十字架は19世紀末から20世紀前半までのフランス製。サイズは約3.6×6センチ、チェーンは現行品で長さが約42センチです。
デスカードは1891年、フランス、パリ製。サイズは約5.9×9センチです。
どちらも古いものですので傷、汚れ、シミがあります。

こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。

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