古い紫色の綺麗な紙箱に色々なものを詰めてみました。順にご紹介します。
まずバタフライブローチ。こちらは蝶の羽と思われるものの上に透明なブルーの半球状のものを被せたブローチです。青く透けて見える模様に美しい立体感があり、モルフォ蝶の羽を使ったバータイプのお品とよく似ていますが、こちらは角度や光の加減で見え方が変化することはなく、モルフォ蝶を使用したものではありません。素材はシルバーです。
次はルルドのメダイです。片面には少女ベルナデッタがルルドの洞窟で貴婦人と出会う場面、もう一方にはベルナデッタの横顔が浮き彫りになり、エナメルで綺麗な青に彩色してあります。小さな可愛いメダイですが、星の光のような意匠も施され、細かく手が込んでいます。チェーンは現行品で、長さが約42センチです。
お次は青い造花です。かなり傷んで色あせていますが、20世紀の初め頃、ベルギーの修道院で修道女の方が作ったものです。
そして人工衛星の青いマッチラベルです。これは1950~60年代、宇宙開発競争の頃のソビエト連邦のものです。マッチにこのようなラベルを貼って売り出していたこと自体がもはや歴史の1ページですが、ただ空を見上げていた19世紀までとは違う、人々が新しい天空への夢を抱き始めた時代の雰囲気が伝わってきます。
さて、最後に謎の鍵です。いつどこで拾ってきたのでしょう。失くした人は困っていないかしら。もはや全ては謎の彼方ですが、今となってはサビが浮き、古色を帯びてよい質感なので現行品ですがチェーンをつけてペンダントにしてみました。チェーンは長さが約50センチです。
以上、すべて20世紀前半のお品を、どこかの子どもがもらったり拾ったりして小箱に詰めた宝箱のように仕立ててみました。紫の小箱も同時代の古いものです。

サイズは小箱の内箱が約5.2×3センチですので目安にしてください。
どれも古いものですので傷み、汚れがあります。