冬のキンと澄んだ青空も美しいのですが、寒い季節には春の暖かみを含んだ柔らかい青色の空が恋しくなるものです。こちらは少し薄い青の綺麗なガラスビーズで、そこはかとない優しさと暖かみを感じるロザリオです。
もうひとつ申し上げておかなければならないことがございます。このロザリオのクロスにはイエス・キリストがおられません。元はあったのですが、取れてしまったようで、その跡が残っています。ですが像の背後になる部分にはキリストを表す文字がきちんと浮き彫りにされ、「ここにイエス・キリストがおられますよ。」と言っているかのようです。受難を受けたイエスが降ろされた後の十字架とでも申しましょうか、このクロスが気になる方のもとにお届けしたいと思います。

20世紀中頃までのフランス製。クロスのサイズが約2.2×3.5センチ、チェーンの長さが約54センチ、クロスとチェーンを繋ぐ部分が約10センチです。
ロザリオは本来、首からかけるものではないので、チェーンを切り離す環がついておりません。どうぞご注意ください。
前述の通り十字架からキリスト像が欠落しております。また、古いものですので、若干の傷、汚れがあります。