エスカルゴ型インクウェル
黒々とした金属製の枠にエスカルゴの形をしたガラス製のインク壺が2つついています。ゴシックな雰囲気を漂わせ、また有機的なモチーフによる造形とモダンな幾何学の融合はアール・ヌーヴォー〜アール・デコに特徴的なデザインです。
このインク壺は中にインクを入れたままくるりと回転し、使わないときは蓋ができるようになっているのですが、その仕組みは1878年に特許を取ったようですので、アール・ヌーヴォーの時代に製作されたのでしょう。もちろん、乱暴に扱わない限りインクが溢れることはありません。
どんなデスクトップにあってもその場の空気を少し変えてしまいそうな、独特の雰囲気と存在感のあるインクウェルです。
また、今回はヤマアラシの毛で作ったつけペンをおつけします。こちらも生き物をモチーフに、またその色合いがこのインクウェルに相応しいものと思います。
19世紀の終わり頃、アメリカ合衆国製。サイズは台座部分が約18×11センチ、全体の高さが最大約11センチです。
インク壺は完全に密封することはできません。また古いものですので、ガラスのインク壺の口の周辺にひびや欠けが、内外に汚れがあり、全体にも傷、汚れ、歪みがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。