黒みを帯びた赤、まさに深紅に染まった十字架です。そこに並べられた石は、売主からの情報ではガーネットとのことですが、鑑定はしておりません。何れにしても、カットされたその粒はそれぞれに光を含み、黒々とした赤から一瞬の煌めきの赤まで、光線の具合によって様々な色味や輝きを見せます。それはその十字の造形と相まって、深い内省、哀しみ、暖かい慈愛など、見る人、見る時によってそれぞれに違う想いを湧き上がらせることでしょう。

1880年代のイギリス製。サイズは約2×3センチ、チェーンは現行品で長さが約43センチです。
古いものですので、傷、汚れがあります。