小さな聖テレーズの立像です。石膏に簡単な彩色が施され、背面のない質素な造りですが、そのお顔や全体のお姿には何か素朴な力が感じられます。
テレーズは16歳で修道院に入り24歳で若くして亡くなるのですが、その死の直前には「私は地上に善を為すために天での時を過ごしましょう。私は天から薔薇の雨を降らせましょう。」と言い残しました。死後、実際に多くの奇跡が起き、聖人として列聖され、病人、弱い者や子どもの守護聖人となりました。テレーズは生前、自分の天職は「愛」であると語っていました。彼女の素朴な像を身近に置いていただき、その短い生涯の間も、そして死後も惜しみなく愛を与えようとする姿に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

19世紀から20世紀初め頃までのフランス製で、全体の高さが約9.5センチです。
古いものですので傷や汚れがありますが、それもこの像の表情、風合いとご了承ください。