指ロザリオと聖体拝領のホーリカード
古いフランスの指ロザリオです。ロザリオはラテン語の「ロザリウム(薔薇の冠)」が語源とされていて、「アヴェ・マリア」と唱えながら数珠を繰る様子が薔薇の冠を編むようだからだと言われています。指ロザリオはロザリオが使えない場面などで祈りを捧げる為のもので、指に嵌めてくるくる回して使います。
この指ロザリオは、十字架部分に小さなイエス像があり、元は銀色に彩色されていたようですが実際に使われた摩耗で地金が出ているのでしょうか、イエス像、周囲の球体などが角度によって鈍い光沢を帯びた金色に見えます。これも長いときの流れが意図せず作り出したものと言えます。
今回セットにしたカードも、古色を帯びた金色の彩色に十字架の赤、マリア様の花である百合の白と緑が美しく不思議な立体感を感じさせます。右上の金色の枠内に貼られているのは写真のようです。とても小さく、ピントも甘いのではっきりとはしませんが、どうやら聖体拝領の衣装をまとった少女のようで、「忠実なる魂の記念に」という言葉とともに聖体拝領の際の記念のカードと思われます。
指ロザリオ、カードともに19世紀から20世紀初め頃までのフランス製。サイズは、指ロザリオが輪の部分の直径内寸が約2センチ、チェーンは現行品で長さが約42センチです。カードは約7×11センチです。
どちらも古いものですので傷や汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。