ヴィクトリア女王の横顔を浮き彫りにしたピンとヴィクトリア朝のジュエリーケースのセットです。
ピンはヴィクトリア朝のペニー硬貨を模したもののようで、裏にごく小さい刻印があり、品質表示かもしれませんが細かすぎて判読できませんでした。何れにしても、古色を帯びて黒光りしたその姿は、当時の銅貨を彷彿とさせます。ちなみに、その頃は4ペンスでジン・ホットが楽しめました。また、アメリカではその日、最初に拾ったペニーをお守りにするそうですが、イギリスではどうなのでしょうか。シャーロック・ホームズは「あの女性」からもらった金貨を懐中時計の鎖につけると言いましたが、このヴィクトリア女王も身につけるには素敵な意匠と雰囲気です。
ケースはヴィクトリア朝のもので、ピンの方の製作年の詳細ははっきりしませんが、同時代のものと思われます。ケースは元々、ピンを入れるのに使ったものですが、両者は大きさと言い、雰囲気といいぴったりですね。

ピンのコイン部分が直径約1センチ、ピンの長さが約6センチです。
ケース、ピンともに古いものですので、傷みや汚れがあります。