丸みを帯びた横長のモルフォ蝶のブローチです。収められた天然の羽は、光の角度や具合で輝く青から濃紺まで楽しめます。また、羽の複雑な模様が不思議な立体感を生み、立体的に織り上げたシルクの生地のような瞬間もあります。特にこちらのお品は、全体がギラギラと輝くのではなく、黒味を帯びた中に美しい青が浮かび上がるという、モルフォ蝶の装飾品としては珍しい独特の表情を持っています。
身につけるのにはほどよい大きさと存在感のシンプルなデザインで、つけている方の動きによって様々な表情を見せるお品です。
モルフォ蝶の装飾品は1920年代、アール・デコの時代のイギリスで人気がありましたが、今回おつけしたケースは、もう少し古いヴィクトリア朝のものです。オリジナルではありませんが、このケースの深い紺の色味、時の流れを感じさせる雰囲気は、輝きの中にも古色を帯びたブローチと大変よく合っています。

ブローチは1920年代、ケースはヴィクトリア朝のイギリス製。ブローチの台座はスターリングシルバーで、サイズは約4×1.5センチです。
古いものですので、ブローチ、ケースともに傷や汚れがあります。