冥王星の義眼
冥王星は今では惑星の地位を失いましたが、やはり冥府の神が住む遥か遠い世界として我々の想像を掻き立てる存在です。その冥王星には茶色の模様があり、他の天体との大衝突の跡だそうですが、この義眼も黒目にごく小さな茶色の部分があるのです。こちらは原因はわかりませんが、珍しいですね。
黒目の周囲はかすかに葡萄酒色がかったくすんだ水色がぼんやりと漂い、その外側は水色がやや濃くなった上に薄く白い線がうねり、虹彩外縁はほんのり緑がかった線が、これは真円ではなく不規則な線を描いて取り囲んでいるのです。
そして黒目の周りを衛星のような点が取り巻いています。冥王星の衛星は5つ発見されているそうですが、こちらは大小の点がもっとたくさん見られます。
全体が透明度の高いガラスにおさまってほんのりと光を帯びたようで、時にぼんやりと漂い、時にうねり、また時には不規則な環を描く。今、この時も、遠い遠い世界で、誰も知らない奇跡が、あるいは神の御技が起こり続けているのかもしれません。
ドイツ製、製作は19世紀末から20世紀初頭です。今回は弊店のオリジナルシールを貼った紙箱に入れてお届けします。そのため、品物はこれまでと同様のものですが、お値段をお引きしてあります。箱は一辺約4センチですので、サイズの目安にしてください。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。