19世紀前半、ヴィクトリア朝初期の遺髪のブローチです。きれいにカールし、シードパールと金糸があしらわれた毛髪は、当時の職人の細工によるものです。こうして想い出の品を大切に身につけたのでしょう。
細かい意匠のケースも古色を帯びてよい雰囲気です。素材としては、金のホールマークはありませんが、元の持ち主は、1840年頃を境に姿を消した、今となっては珍しい模造金のピンチベックである可能性を示唆しています。何れにしても素材の古びた質感をお楽しみいただけます。
また、上部に小さな環がついておりますので、ペンダントとしても使えそうです。

サイズは約4センチ × 3.5センチです。
古いものですので、ケースの外側に若干の汚れや傷が、ケース内に若干のホコリなどがあり、毛髪を固定した白い台座がケース内でほんの少し動きます。