19世紀ヴィクトリア朝から20世紀エドワード朝にかけて製作された三日月のブローチです。しっとりと落ち着いた光沢のイエローゴールドの台座にダークブルーの天然石を3つ、そして大きさの違うシードパールをグラデーションで配置した意匠は華やかでありながらとても清楚であり、夜空に白々と映える三日月を思わせます。
台座は9カラットの金で、チェスターの検定所のホールマークが刻印されています。メーカーのマークもあり、"Marks & Cohen"製のようです。金は24カラットが純金なのですが、強度を増したり独特の色味を出すために他の金属を混ぜることがあります。こちらのお品は少し黄色味を帯びた色調で、イエローゴールドと呼ばれています。金メッキや金色の塗装ではないので、しっとりとした素材そのものの質感がお楽しみいただけます。

イングランド、ウィルトシャー州、マールボロのお屋敷にあったもので、ケースは、最初の持ち主が購入した際のオリジナルであるかどうかは確認できていませんが、ブローチと同時代のものです。

19世紀から20世紀初頭までのイギリス製。サイズは横幅が約4センチ、三日月の直径が約1センチです。
古いものですので、ブローチに若干の汚れなどがあり、ケースの内外には傷みがありますが、口金はぱちりと閉まります。