夏の夜の義眼
「夏の夜」と言っても夏至の夜のことですが、妖精たちの力はいよいよ強まり、鬱蒼とした森で祝祭が催されます。熱狂、いたずら、取り違えのどたばた、それら全てを一夜の夢が包み込むのです。
こちらのお品は、虹彩外縁が濃く深い紺色、黒目から滲むかすかな葡萄酒色から薄い緑とクリームの線が湧き上がり、白い影がその周囲を踊りまわっているようです。闇に包まれてなお立ち込める草いきれの中で繰り広げられる生命の劇を思わせます。
「われら役者は影法師 皆様がたのお目がもし お気に召さずばただ夢を 見たと思ってお許しを。」(夏の夜の夢 エピローグ冒頭 小田島雄志訳)
ドイツ製、製作は19世紀末から20世紀初頭です。今回は弊店のオリジナルシールを貼った紙箱に入れてお届けします。そのため、品物はこれまでと同様のものですが、お値段をお引きしてあります。箱は一辺約4.5センチですので、サイズの目安にしてください。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。