コルヌコピアの印章
19世紀初めの頃のフォブシールです。懐中時計の鎖などにつける装飾品であり、同時に封蝋に押す印章でもありました。カーネリアンの印章面には、ギリシャ神話に起源を持ち、古代ギリシャ・ローマ世界において豊穣の角と呼ばれたコルヌコピアが彫られています。
持ち手は金メッキよりずっと層が厚い金張りです。実際に身につけて使われたものと見えて、片方に傾いてやや曲がっており、へこみもありますが、摩耗しつつもなお鈍い輝きを残す金の質感はとてもよい雰囲気です。また、コルヌコピアが彫られた印章面は時代の割には大変よい状態で、全体に小ぶりですので、女性用だったと思われます。
この絵柄の伝説の起源となったアマルテイアの角は、その角の持ち主に望みのものを与える力があったと言われていますので、ラッキーチャームとしていかがでしょうか。
イギリス製。サイズは、印章面が約1.3×1.2センチ、持ち手の高さが約2.5センチです。チェーンは現行品で、長さが約50センチです。
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