与える手の印章
19世紀初めの頃のフォブシールです。懐中時計の鎖などにつける装飾品であり、同時に封蝋に押す印章でもありました。印章面は、黄水晶と思われる素材に手のひらが彫られています。実際にかなり使用されたもののようで、印章面が摩耗し、封蝋が残っている部分もあり、それ以外の絵柄や文字などは少々わかりにくいのですが、試しに印影をとって見たところ、手のひらの下に "to give" 、その下にハートが彫られ、その横と下に "to forgive" の文字が読み取れました。「与える手と許しの心」とでもいう意味の絵と文字なのでしょう。持ち手は金メッキよりもずっと層が厚い金張りで、古色を帯びて落ち着いた質感が印章の内容とよく合っています。
イギリス製。サイズは、印章面が約1.7×1.4センチ、持ち手の高さが約2.7センチです。チェーンは現行品で、長さが約50センチです。
古いものですので、持ち手部分にも傷、摩耗、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。